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法事はいつすればいいの?

 故人のご命日が例えば9月8日(平日)であった場合、年忌法要などはいつすればよいのか、お悩みの方は多いと思われます。大阪はじめ関西では月命日のお参りが風習として以前からありますが、前日に伺うこともあり、「逮夜参り」とも言います。すなわち、命日当日に伺うことも、前日に伺うこともあります。逮夜とは、大夜とも書き、本来、葬儀の前夜を指すとも言われます。

 では、年忌法要などはいつすればよいのでしょうか。何年かに一度のことですから、親戚が集まって故人を偲びたい、できれば休祝日にとのご希望の方も多いでしょう。命日を忘れていないということを示すために、命日より前にお勤めするべきであるとお考えの方が多いようですから、今年でしたら9月4日または5日がいいと思われるでしょうが、この段階ですでに命日からはずれています。

 思いますに、日にちにあまりこだわられなくてもいいのではないでしょうか。当日または前日がベストですが、故人もこの世で生きている家族に、多忙な毎日の中「命日を忘れているではないか」とも思われないでしょうし、皆が仲良く暮らしているならそれが一番ありがたいと思われているはず。集まれる日に集まろう、でいい。

 したがって、9月11日や12日も候補日としてよいと考えます。特に今はコロナ禍において不自由な生活を強いられているのですから、もっとずれたとしても、お勤めする気持ちが大事。お勤めすることによって仏法に触れる機会を設けることが大事です。

逮夜

法要

法事